こんな方におすすめ
- キッチンの天板は人工大理石かステンレスかどっちが良いの?
- メーカーによる違いはあるの?
- 失敗しない選び方が知りたい
こんな疑問に沿って解説していきます。私はハウスメーカーで営業・設計・施工管理と仕入れから設計、現場施工までみてきたので自信を持って解説します。
この記事を読む事で、キッチンの人工大理石やステンレスでのぞれぞれのメリット・デメリットを把握することができ、さらに10年後など将来にわたってメンテナンスなども知ることができます。
人工大理石とステンレスのメリットとデメリット
まずは人工大理石について解説します。人工大理石とは文字の通り、人工的に大理石に似せて作られたものであり大理石ではありません。
天然の大理石よりかはメリットを増やして作られたものが人工大理石になります。耐水性や耐汚性に優れており汚れも落ちやすいのが特徴です。
人工大理石には2つの素材からなるものが多いです。
その一つはアクリルから作られる人工大理石です。
アクリルはご存知の通り、汚れなどにも強く、耐久性とあるので仕様的には悪くありません。材質も透明感や光沢感があり、衝撃性や耐熱性にも優れています。
二つ目はポリエステルからなる人工大理石です。
ポリエステル製は汚れにそこまで耐性が無く、放置してしまうと落ちなくなるリスクがあります。ここはメーカーによって差が出てきますので注意が必要です。
このように同じ人工大理石でも、何が元で作られているかで大きく性能や耐用年数も異なってきます。
一方、ステンレスは錆びにくくお手入れがしやすいです。
耐久性や耐熱性もあるので使い勝手ならステンレスをお勧めします。しかし、インテリア性が偏るのでここだけ注意しましょう。(金属系が好きな方は◎)
キッチンメーカーによる違い
キッチンメーカーもCMで見かけるものだったりで数多く存在します。私がメーカーに勤務時代のことも含めて解説します。メーカーをひいきに偏った説明はしません。
LIXIL
使い勝手とデザイン性に注力して幅広い世代から人気のあるラインナップが豊富のメーカー。主力商品は「シエラ」です。ちょっと贅沢したいなら「アレスタ」のラインナップもお勧めです。
リフォームの需要もある秘訣は収納力です。
タカラスタンダード
タカラスタンダードはマンションにも需要が多いメーカーです。
その理由はホーローパネルという水や湿気を弾くガラスを加工した表面に仕上げているためです。油性マジックで落書きしても乾拭きで落ちてしまう魔法のパネルなんて言えてしまいます。
また、マグネットも対応しているのでホーローパネル自体の需要があります。大手ハウスメーカーの取引が多いのも特徴です。
クリナップ
クリナップはシステムキッチンの日本に広めた第一人者です。そのノウハウは今も受け継がれています。当時の主流だったステンレスは今でも高品質で採用されています。
その実績は単に戸建てだけでなく、集合住宅にも広く採用されてきているほどです。
パナソニック
パナソニックは家電のメーカーとして広く認知されていますが、パナソニックグループのPana Homeで住宅事業にも根強く参入しています。建材にも多く開発が進められており、自社ブランドとしては一流です。(フローリングもあるくらいです)
主婦目線を大切にした商品が多く開発されているのも人気に秘訣です。システムキッチンは家電との相性も欠かせないので、鋭い視点を持っている商品と言えます。
トーヨーキッチン
トーヨーキッチンはステンレスに力を入れたメーカーになります。
ステンレスの加工などは職人が仕上げているため、ステンレスの美しさならトーヨーキッチンを選んだ方がいいでしょう。
失敗しない選び方を知ろう!
失敗しない選び方はこれだ!と一概に断言は出来ませんが、ある程度方向性ならお話しできます。それはキッチンに対してお客様それぞれ何を求めて、なんのリスクを1番恐れるかが異なるからです。
- いつまでも綺麗にしておきたい重視
アクリル性の人工大理石かステンレス
ここは汚れがいかにつきにくく、長い目で見ても耐久性が求められます。
- コストを抑えたい重視
ポリエステル人工大理石かステンレス
コストも重要ですが、あなたの重要と思っているところは妥協せず選びましょう。
- インテリアのデザイン性重視
アクリル性の人工大理石かステンレス
インテリアの好みによって分かれます。これは建築士やインテリアコーディネーターに相談しましょう。
私は住宅の設計として仕事をしていましたが、ホーローのメリットとデザイン性と対応力に関してはタカラスタンダードがトップレベルでした。一度、ショールームに運んでみることをお勧めします。