家づくりの基礎

本当に損しない土地の探し方や選び方を元ハウスメーカーの一級建築士の目線で解説

 

たくや
土地探しはつい金額とアクセスだけに縛られていませんか?実はクリエイティブな目線も重要なんです。それについて解説していきます。

 

こんな方におすすめ

  • 土地って立地とかアクセスだけじゃないの?
  • 広ければいいんじゃない?
  • 予算で精一杯なんだけどどうしよう

ココがポイント

この記事を読む事で、土地探しについて不動産屋の営業に流れるままになって、損をしてしまうという結果になったり、自由な間取りができない土地を気づいたら買っているなんてことを避けられます。

 

土地探しのコツ

冒頭で挙げました悩み、土地探しをしているとよく出てくるものです。

 

そして、不動産屋と話していると立地や予算にばかり気を取られていつの間にか満足して契約した気になります。

 

しかし、こういった家を建てたいといったイメージは果たせていますでしょうか。

 

よくありがちなのが、「この土地を買ったのでここでベストな間取りを書いてください!」と言う依頼です。

 

確かにそうなるケースもあるのですが、自分の思っていた庭だったり窓の景色だったりが土地柄叶えられないと言うケースもよくあるのです。

 

土地探しのコツは他の記事でも紹介していますが、今回は「土地の接道方位」に焦点を当てて書きました。

 

 

接道とは敷地と道路が接している部分のことを言います。

 

これがどのくらい、どのように接しているかで間取りに与える影響は大きいです。それでは接道されている方位別に解説していきます。

 

南側接道の敷地

南側に接道している敷地は基本的には価値が高く見られます。

 

それは、道路がある事で日当たりが良くなるからです。

 

メリットはやはり家の1階にリビングがあっても、明るくなりやすいことです。

 

今は2階リビングの間取りも増えてきていますが、やはり高齢になった時を考え1階が安心ですね。また、車の配置も重要なポイントです。

 

南側に置くことでスペースを必要とします。さらに玄関までのアプローチも必要となります。

 

上記のように、土地自体のスペースが広くないと庭のスペースが限られてしまいます。それが、唯一のデメリットでしょう。

 

東側接道の敷地

東側接道の敷地は南側接道の敷地よりかは価値が下がりますが高い方です。基本的に南側か東側が人気です。

 

角地(2面接道)ならベストに高い敷地と言えます。

 

メリットとしては東側接道なら車とアプローチが東側に来るので庭の広さを南側に確保しやすいです。

 

庭を南側にしたほうがいい理由は植栽などが日光に当たらないと枯れてしまうからです。意外とオフィス外でも日陰で育つ植栽を見ますが良くないです。

 

メンテナンスをめっちゃしてるか、日陰に強い植栽もあります。

 

西側接道の敷地

西側接道の敷地は車とアプローチが西側に来ますので、東側接道と同様に南側に庭を確保しやすいです。

 

メリットは西日で眩しい西側が道路になるので、窓をあまり設けないことがプライバシーの確保にも繋がります。

 

東側についてはおそらく隣地との建物距離が短い場合が多いので、スペースは開ける必要はないです。

 

ここでテクニックとして、隣地の隙間や庭である場合はそこをめがけて窓にしたり、庭にすると明るさを確保できます。

 

北側接道の敷地

北側接道の敷地は一見、不利なようにも思えますが、メリットもも多くあります。

 

まず、北側に車とアプローチを設けます。玄関は少し暗くなる場合が多いので、東側か西側に設けて明かりを取る必要があります。もしくは玄関が広ければ、玄関に窓を北側に設けるのもいいでしょう。

 

庭については南側に設けます。北側接道のメリットは、庭四方が建物に囲まれているので、プライベート空間な庭になりやすいです。

 

最後に

敷地の接道する方位によって間取りに与える影響は大きいです。いくら技術のある建築士の方にお願いしても、実現できるアイデアには限りがあります。

 

それを突破するには土地のポテンシャルを見抜くことです。

 

もちろん、好条件ばかりだと金額が上がっていきますので、程よいところを決定すると良いでしょう。(高すぎて予算が無くなり建物を妥協してしまっては意味がないからです。)

 

それぞれのメリットを最大限に生かして、デメリットを抑えつつ構成すれば快適な間取りになります。

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  • この記事を書いた人

takuya

【経歴】
大手ハウスメーカーに勤務
住宅営業や設計、分譲住宅の施工管理を経験し川上から川下まで一通り経験。
大手デベロッパーに転職
・建築職として現場から設計などを含めたプロジェクト管理を担当
【資格】
・一級建築士
・宅地建物取引士
・1級建築施工管理技士

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